<50年代のロックンロールのドラマー>
昨日はチャーリーワッツについて書きましたが、ここで少しさかのぼって50年代のロックンロールのリズムについて書いてみたいなと思います。
50年代のロックンロールや初期のR&Bや、ブルースやゴスペルやカントリーは、ある意味、新しい音楽のリズムの定義を創ったと思うんですよね。
この時代のロックンロールは単純だと思われがちですし、それも反面は当たっていると思うんですが、ただ、注意深く聞くと、単純にそうともいえないところもあるんですよね。
曲自体は3コードの曲、あるいはその変化形が確かに多いですし、曲は確かにシンプルなんですが、リズムは実際には割といろいろ工夫されているように感じます。
ちなみに、50年代のロックンロールのドラマーとベーシストは、白人だと、カントリーやヒルビリー。
黒人だと、ブルースやジャンプブルースの影響が強いと思います。
ジャズについては白人黒人問わず影響を受けている人が多いと思います。
こうしてみると、リズムに焦点をあてると逆に多様性がある時代だったともいえるのかなと思うことがあります。
特にチャックベリーなどはアルバムで聞くとかなり多様なリズムを曲に取り入れています。有名な曲はあの有名な彼のイントロ、彼のカラーなんですが、アルバムで聞くとかなり多様なリズムでやってます。
余談ながら、チャックベリーはだんとつ50年代のアルバムがよいですね。バックはシカゴブルースの大御所たちが引き受けていたり、ギターの相方がボ・ディドリーだったりすることもあるので、なかなか興味深いですよね。
そうした音楽を若いころに聞いていた人が60年代初期を彩る「ロック」を開化させてゆくところが面白いですね。
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