洋楽事始めは、ビートルズだった

女性ボーカルのkaorinです。あれはたしか、高校二年の年末のこと。

NHKの年末の特番で、イギリスのBBCかどこかが制作したビートルズのドキュメンタリーをみた。年明けて翌日、お年玉はいつも貯金している堅実な私が、珍しく、もらったばかりのお年玉を元手に、町内に一軒だけあった親戚のレコード屋にいった。

あった!

ビートルズのアルバムが3枚。とりあえず、3枚全部買った。たしか、「アビー・ロード」「ミート・ザ・ビートルズ」「レット・イット・ビー」だったとおもう。

「Let it be」→「鵺(ぬえ)のなく世は、恐ろしい」のナレーションがこわい、映画「悪霊島」の音楽(石坂浩二が金田一耕助役だった、当時はやっていた映画CM)。

「A Hard days Night」→深夜番組「突然ガバチョ」のオープニングの歌。

ビートルズをちゃんと聴くまでは、こんな認識だった。

それからというもの、せっせとお小遣いをためては、一枚ずつLPを集めていった。当時、同級生の女子の間では、ボン・ジョビがはやっていたが、興味はなかった。身近にビートルズファンもおらず、ビートルズの話題で会話できる友人はいなかったので、2,3か月に一枚、LPを一枚ずつ買っては、何回も何回も家で聴いて一人で楽しむ、とうオタクな楽しみ方だった。

私の洋楽事始めは、高校時代、このようにビートルズではじまった。

ひととおり、LPを集め終わってからは、大学生になって、一人暮らしでレコードが聞けなくなったこともあり、もう充分聴いた感もあり(もともと熱しやすく冷めやすいので)私のビートルズ熱は落ち着いていた。

田舎のまじめな学生だったので、バンドとか軽音とかは、都会的でチャラチャラしてる、という変な偏見があり縁はなかった。そのとき、「渋い」とおもった、廃部寸前の能楽(高砂、とか歌って舞う、アレです)のサークルにはいった。音楽は音楽でも、いきなり和の世界にいった。卒業後も数年、現地で師匠をみつけて、稽古していた。

社会人になって数年、縁あって聖歌隊(ゴスペルではなく、クラシック的なコーラス)をつくったので、レベルアップのために地元の合唱団も掛け持ちして、数年間、第九やレクイエムやバッハなどの合唱をしていた。和→洋へ乗り換えたわけだ。しかし洋といっても、この時点ではクラシック的なコーラスだった。

結婚して、主人は洋楽CDを数千枚もっている人だったので、それを一緒に聴いているうちに、また洋楽が近づいてきた。

ビートルズとよく比べられる、ローリング・ストーンズにもはまった。ベック(←ジェフ・ベックじゃないほう)や、エディ・ヴァン・ヘイレンにもはまった。

子育てと仕事が少し落ち着いてから、成り行きで、ロックを聴いて楽しむだけじゃなく、自分も歌うことになった。
去年あたりから、このバンドでビートルズマニアのコガットニーとビートルズナンバーを結構頻繁に取り組むことになり、久方ぶりにビートルズにもまた向き合うことになった。

あの頃、何回も、何回も聞いた、あの懐かしい名曲たちを、今度は自分が歌ったり、コーラスをいれたりして、そのエッセンスを表現しようと挑戦するのは感慨深いものだ。少し肥えた耳で聴くと、彼らの非凡さに、いまさらながらに、改めて、うなる。

私の音楽遍歴は、このように、数年単位で周期的に大きく変化している。ピカソの、青の時代、赤の時代、ではないが、ここへきて「ロックの時代」真っただ中である。

・小学生ー市の文化祭で「月の砂漠」を独唱。子供のころから歌は好きだった。

・高校時代ービートルズとの出会い

・大学時代ー社会人前半  能楽「和」の時代。そういえば、キャディだった時期はよく「ファー!!」とシャウトしていた。

・社会人後半ー聖歌隊、合唱 「コーラス」の時代。

・結婚後ー聖歌隊しつつ、主人の影響で、ロック、ソウル、クラシック、などいろんなジャンルの音楽を聴くように。「耳を肥やす」時代

・数年前からーバンドでのボーカル担当 ボーカリストとしての「ロック」の時代突入。   

現在に至る。

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4件のコメント

  1. Caolin、素晴らしい記事をありがとうございます。青春が垣間見えました。 ビートルズにもピカソのように赤盤・青盤の時代がありますね!

  2. いつも、ステキなボーカル聴かせていただいてありがとうございます。
    Caolinさんの歌(声、歌い方)好きです。
    ビートルズへのハマり方が、私のストーンズとかぶります。
    私も少しずつLPを買っていき、何回も何回も一人で聴いてました。
    その後の経歴の面白さは、Ryoさんに負けていませんね。さすがご夫婦。
    ジャニスを聴いた時、この人(Caolinさんのこと)ただものではないんじゃないかと思いましたが
    やっぱり、バックグラウンドが面白い。能楽とかレクイエムって?!
    勝手なこと言ってすみません。また聴かせてください。

    1. takimamaさん、
      いつも楽しんでいただいてありがとうございます。
      俺はロックボーカリストだ!みたいなプライドないので(当たり前ですが・笑)、私のボーカルは声帯模写みたいなもんです。
      でも、オリジナルのボーカルがもってるエッセンスのようなものが込められたらいいな、とおもって歌ってます。
      例えば、ジャニスの場合は、純粋で、痛々しいほど赤裸々で、破れかぶれなかんじ、とか。

      ストーンズは、私にとっては、はじめは見て楽しむバンドだったんです。
      ミックの変な踊りや、キースの発作弾きに、ひたすらウケてました。
      私は楽器ができないので、彼らの音楽的なすごさを全然わかってませんでした・・・

      いざ、自分で歌ってみた時に、どうやったら、ミックのような、ルーズで、バネのようで、野蛮、かつ、カッコいい歌が歌えるんだろうと、こりゃ無理だわ、と彼らの音楽的なすごさが少しだけわかりました。

      takimamaさんに聴いていただけると思うと、励みになります!
      これからも新しい曲に挑戦していきたいとおもいます。

  3. コガットニー、コメントくれてたんですね。
    ありがとうございます。気づくの遅すぎ~。
    ま、リアルでよくあってるから勘弁してください。

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