ギターのRyoです。
先週に引き続き”The Beatles”のカバーです。今回は、”While my guitar gently weeps”をアップしました。
作者はジョージハリスンですが、この曲は、ご存じの通り、エリック・クラプトンが参加している曲としても有名です。
この曲でクラプトンはLes Paulを使っているので、私も、クラプトンにならい、普段はあまり使わないLes Paulをつかって録音しました。
Les Paulというギターは私にはあまり向いてないんですよね。もともとFender(シングルコイル)派の私にはLes Paulはパワーがありすぎるんですよね。
で、曲の方ですが、やはりクラプトンですから、それなりには苦労しました。
私はブルース系ギタリストですので、ブルースぽいのはそれなりにやってきてますし、この系統は得意な方ですが、クラプトンとはどうも相性がよくないんですよね。
ただ、この曲は、弾き方をあまり変えてしまっては意味がないので、なるだけ、それっぽくは弾きました。
While my guitar gently weepsって、和訳されているのみると「私のギターがすすり泣く時(間)」というのが多いですよね。まぁ、「すすり泣く」という単語は英語にはなさそうなので、そのまま訳すと「優しく泣く」という感じなんでしょうが、いいかえれば「切なく歌うギター」みたいな感じなんでしょうかね。
ちなみに、リードパートはもちろんのこと、私個人としては、この曲のバッキング(リズムギター)にもクラプトンのセンスを感じますね。これは弾いていて楽しかったですね。単にコードを弾くでもなく、かといって、単純なアルペジオでもなく、ドラムとBassのリズムセクションに対してのコール&レスポンスがあるんですよね。この辺りはブルージー(音楽的にはR&Bとかの空気感も感じますが)で、とにかく黒っぽいですね。
単に演奏するだけではなく、そのあたりも含めて弾くとなると、解釈の幅も広がりますしね。
いずれにしても、それっぽくなっていたら良いなとは思います。
その判断は、皆さまにゆだねたいと思います。
ところで、この曲では、演奏もですが、音にも特徴がありますよね。それがこの、「ゆらゆら」、「しゅわしゅわ」のレズリースピーカーぽい音(ハモンドオルガンのスピーカー部分)。
このレズリーぽいエフェクトは原曲ではミキサーのEQのつまみをぐりぐり手動でやったらしいですが、それは大変ですので、FractalでVox AC -15のセットを創り、それにRotaryのエフェクトをかけて録音しました。
ですので、原音はそれほど歪んではいません。
余談ながら、今回は、エレキギターとBassいつもとは違った部屋で録音、収録しました。
ギター好きの方には喜んで頂けるかもしれません。
日本が世界に誇る(?)Tescoとかもかかっています(笑)。
※これは昔、知り合いからもらったギターだったりします。
背面の壁は、自作の反射板です。私はオーディオもやりますので、部屋の反射音の制御は重要なんです。
いつだったか、部屋の音場を計測して、それに合わせてQRD計算ソフトで割り出したものを元にCADでこの板を自作したんです。
いや、この辺りの話は別の機会にしたいと思いますが、そういうものです。
後、この曲では、ベースも弾きました。ベースは冒頭からして、あの”うなるような音”の再現に苦労しました。
というか、できていません。うちのソリッド系のベースではあの音は少し難しいのかもしれません。
まぁ、実際のアンプで音量をあげて、フィードバックさせればできるのかもしれませんが、自宅ではそれは難しいですね。というか、そもそもベーシストではありませんし、あまり高度なことはできません(笑)。
Acoustic Guitarはいつも通り、Ovationを使いました。
Acoustic Guitarは、本来、12弦ギターを使っているらしいので、それも検討しましたが(一応、一本だけ、中古で8千円くらいでかったのがあるので…笑)、やはりこなれたギターの方がいいので、今回は、使いませんでした。
あと、Mixは、今回はMONOにしました。その方がそれっぽくなるので、モノラルにしてみた感じです。この方が音は太くいい意味でラフになるので。
余談ながら、今回使ったLes Paulには、HystericPAFのPUを搭載しているんですが、これにしてからやっと自分の感覚にフィットした経緯があります。
バイト感(くいつき)がしっかりあって、ニュアンスへのレスポンスがよいヒックアップです。
もともと搭載されていたPUは、ニュアンスが出しづらかった。何を弾いても同じような音になるんですよね。でも、このピックアップは手元のピッキングのコントロールを素直に拾ってくれるので弾いていてストレスを感じません。
それでいてPAF系のなかでは安いのも素晴らしい。
後、代理店のE氏が、よいアドバイスをくださるので、とてもありがたいんですよね。だしたい音のイメージを伝えたら、PUの高さについての一般的な傾向も教えて下さいました。
Les Paulには慣れていないので、これはありがたかったですね。
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